日本古来のクリエイティビティ「粋 iki」をさまざまな視点から探求する

overview

江戸時代に生まれたとされる日本独自の精神「粋」。「粋」を伝えたい、と思ってもなかなか言語化が難しいく、つかみどころのない言葉でもあります。だから、まずは江戸時代の「粋」から探ってみることにしました。例えば、傘の滴で相手をぬらさないよう相手と反対側に傘を傾ける「傘かしげ」、どこか現実を突き放し、面白がってしまおうとする精神「洒落」、隣家の人が一日ご飯を食べた気配がなければ、それを察して前掛けに隠してにぎり飯のひとつでも届けに行く「おたげえさま」、庶民の華美、贅沢を禁じた幕府の奢侈禁止令に対して、茶や黒、鼠系統の地味な色合いに様々な変化をつけて「染め」を楽しんだ「四十八茶・百鼠」など、異文化の人々が集い禁制の厳しかった江戸で育まれた「粋」の根底にあるのは「どんな状況でも生きることを面白がる心」であると私は解釈しています。これらを採集し、探求し、表現することで、「粋」を生かすヒントを探り続けています。

粋採集のイラスト

粋採集のイラスト02

粋採集のイラスト03

粋採集のイラスト04

 

粋採集のイラスト05

粋採集のイラスト06

粋採集のイラスト07