あそびから生まれた、華紋様の影を楽しむ

overview

ひとは唯一「あそぶ」ことができる生き物だと主張する人もいます。江戸っ子はあそびを好み、上手にあそべることは「粋」に生きる上で大切だと考えられていたそうです。「木華 kohana」は「あそび」から生まれた作品です。職人にも無理だろう、と言われた方法で遊びながら組んでみると、半球体形状の組子から、歪んだ影が現れてきました。やはり、エラーが起きてしまったかと思ったのですが、均等に歪みがでており、お華柄の影を発見したのです。
効率化、合理化を求めることだけでなく、日常に余白をつくり、あそぶことで心舞う瞬間が訪れるかもしれません。この作品を通して、私たちの「あそび」をおすそ分け。

technology background

約1400年の歴史を持つ組子を平面から立体へ変革してきました。そんな歴史のなかで、「木華 kohana」は球体組子を作る過程の未完成品としてみられていたものに細工をし、展開したものです。「木華 kohana」の半球体から漏れる光と影は、「木珠 kodama」とは異なります。昼は半球組子そのものを愉しめ、夜は華紋様の影を楽しめる。組み方や大きさ、光の当て方ひとつで、全く違う表情を見せる作品です。

  • PROJECTNAME:「あそび」を組む |木華 kohana
  • SIZE:Φ650
  • MATERIAL:Japanese cypress

木華の写真

木華の写真02

木華の写真03

木華の写真04

木華の写真05